皆さんこんにちは、Tです。
ついこの間まで半袖を着ていたのに、急に肌寒い季節に突入しましたね。
個人的に秋はとても好きな季節です。

深いカラーやチェック柄などトラッド感のあるファッションが好きなので
この時期はお出かけのときも何を着ようかわくわくしますし、
美術館や紅葉狩りなど芸術の秋を堪能することも大好きです。

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そして何より、食欲の秋!
秋の味覚は美味しいものが多くて、ついつい食べ過ぎてしまいますね…
自分から喜んで食べたのに、体重が1kgでも増えていたら相当なショックを受けてしまいます…

たかが1kg、されど1kg
女性の皆さんならこの1kgに一喜一憂させられるなんてこと、しょっちゅうあるのではないでしょうか。

そんな私たちを振り回す1kgですが、なんと1kgが1kgではなくなるかもしれないんです。
どういうこと??とお思いでしょうか。
質量の単位の中でおそらく最も身近な「キログラム」の定義が、2018年に改定されそうなのです。

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Image: Wikimedia Commons アメリカが保有している国際キログラム原器のコピー

そもそも、「キログラム」はどのように定義されているのでしょう?
現在の1キログラムは、パリにある国際度量衡局に保管されている「国際キログラム原器」の質量とされています。

この国際キログラム原器は、白金イリジウム合金で作られており、二重の気密容器で真空中に保護された状態で保管されています。
これと同じ形状材質のものが各国に配布されており、日本国内でもこの複製品を「日本国キログラム原器」としてキログラムの基準に使用しています。

この原器が、100年以上に渡り1キログラムの質量として用いられてきたのですが、
なんと、国際キログラム原器そのものの質量が徐々に軽くなってきていることがわかったのです。
はじめに1キログラムとして決められたものが、1キログラムでなくなってきている…これは大問題ですね。

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世の中にはさまざまな単位があります。
その中でも長さ、時間、電流など特に重要とされるものはSI基本単位と呼ばれており、
質量を示すキログラムもこのSI基本単位の1つです。
しかし、キログラムだけ他のSI基本単位と定義のされ方が違うのです。

他のSI基本単位は「光が進む行程の長さ」など物理法則を用いて定義されているため、
定義が変わらない限り常に一定です。
一方、キログラムはキログラム原器という人工物によって定義されています。
物体なので、空気中の不純物が付着したり、原器が摩滅したりと、
原器そのものの質量が時とともに変動してしまいます。

実際上記のように国際原器は当初より軽くなっており、
原器と複製品に最大1億分の6キログラムの誤差が見つかっています。
これでは、定義として非常に不安定ですよね。

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このような背景から、2018年の第26回国際度量衡総会において、
「キログラム」定義の改定が審議される予定
です。

新定義として提案されているのが「プランク定数」で、
基本単位が時とともに変動しないよう、質量に関連する最適な定数を選択して
値を確定しようという流れになっています。

ここで気になるのが、定義改定による日常生活への影響です。
1キログラムが再定義されると、私たちの体重も変化するのでしょうか?
体重が軽くなるのかも!と期待した方、残念ながら暮らしへの影響はほとんどありません;
しかしながら、将来の先端的な科学や技術には大きな進歩をもたらす可能性があるのです。

身近に感じて実はとても複雑な「キログラム」についての豆知識でした。

T