こんにちは、早いものでもう10月も終わりですね。
10月末のイベントといえば、ハロウィンです。
昔は日本では大々的なイベントではありませんでしたが、
ここ数年は仮装を楽しめるイベントとして、すっかり恒例となりました。

特に大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは
ハロウィンイベントに力を入れており、Tも参加する予定でした…が、
まさかの台風直撃で一日休園となってしまいました。。

今年は本当に台風が多く、その被害もかつてないほど大きいものでしたね。
私が衝撃的だったのは、関西国際空港へ続く連絡橋の一部が損壊したニュースです。
個人的に何度も利用したことのある橋が無残な姿になったことも驚きでしたが、
それ以上に驚いたのが、復旧作業の早さでした。

関空連絡橋復旧

完全復旧まではまだ時間が掛かりそうですが、
空港機能やそこまでのアクセスが確保されたことには非常に安心しました。
改修工事の際、壊れた橋桁を巨大なクレーンが吊り上げている様子を
皆さんもテレビでご覧になったと思います。
実は、ここにはかりが使われていることをご存知でしょうか?

それが、Yamatoの製品の中で最も重いものをはかっている、
モーメントリミッタ」です。
ロードセル、角度検出器、制御部、指示部から構成されています。
なんとこれで、3000トン以上のものもはかっています。


モーメントリミッタ

建設作業現場や造船所などで使用されるクレーンですが、
吊り上げ荷重3トン以上の移動式クレーンには
モーメントリミッタの取り付けが義務付けられています。

モーメントリミッタとは、過負荷防止装置のことです。
トン単位のものを吊り上げるとなると、クレーンに過荷重がかかり、
最悪の場合クレーンそのものが転倒してしまう危険があります。
それを防ぐために重さやブーム(クレーンの竿部分)の長さを把握し制御するものが、モーメントリミッタです。


2

クレーンは負荷がかかり過ぎないよう、作業半径によって許容できる重さが決まっており、
作業半径が長くなるほど許容荷重は小さくなります。

クレーンに取り付けれられたロードセルは、
ロープを介して吊り上げたところで角度と荷重を自動で検出します。
そこで許容範囲の90~95%の場合は指示部が警報を出力、
100%の場合は遮断信号を発してクレーンの動きを止める仕組みです。

このように、モーメントリミッタはクレーンが倒れる前に
警報を出すことで事故を事前に防ぐのです。


1

世界一の長さを誇る吊り橋、明石海峡大橋の建設時にも
モーメントリミッタが使用されました。
はかりは単に重さを計量するだけでなく、
安全の確保においても重要な役割を果たしているのです。

「はかる」という行為は、思いがけない所でも私たちの生活を支えています。
小さなものから大きなものまで、あらゆる場面でなくてはならない「はかり」。
Yamatoでは幅広い重さに対応できるよう、各種取り揃えておりますので
お困りのことがあればお気軽にお問い合わせくださいね♪

T