こんにちは。最近、幼少期に祖母の家で遊んだ
某製薬会社のノベルティグッズが急に懐かしくなり、
せっせと買い集めているNです。

通称「ソフビ人形」(ソフトビニール人形の略)
と呼ばれるジャンルのもので、
Nが探しているものは全部で5色のウサギです。
全色どうしても揃えたいと思っているので気長に頑張りたいと思います。
(どなたか緑色をもっていませんか?)

さて、この「ソフビ」ですが塩化ビニルモノマーを金型に流して
加熱して作る中が空洞の成形品のことを指します。

「ソフビ」は金型に流して作るので大量生産が可能で
同じ形のものを比較的かんたんに作ることができますが、
同じ形、同じ重さでは困るのが「食品サンプル」です。

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なぜ急に食品サンプルの話?!と思われた方も多いかと思います。
大和製衡はテスト計量や展示会用に大量の食品サンプルを所持していて、
実は身近な存在なのです。

レストランなどの店頭に飾る用途や外国人観光客向けのお土産品、
というイメージがある食品サンプルは同じ形、同じ重さでいいのですが、
大和製衡の仕事の中でも欠かせない存在である食品サンプルは
よりリアルに「組合せ計量」を実現するため、
少なくとも何パターンか作る必要があります。

食品サンプルエビ

「食べられません」の札を近くに置いておかないと、
ヒョイと口に入れてしまう人がいるほど、うまくできています。
(特に、ジャーキーの食品サンプルは質感まで本物そっくりです)

社内でのテストで使うこともありますが、
もっともよく使うのは展示会開催時です。
本物の食品を使って計量デモンストレーションを行うと、
その時に使用された大量の食品は衛生上廃棄の途を辿ることになるのですが
それではもったいない、ということで大和製衡では食品サンプルを用意しています。

食品サンプルたらこ

こちらはたらこのサンプルです。
TSD-N3のデモンストレーションを行うには食品サンプルが欠かせません。
ショウガやカットキャベツなども持っています。

お客様にはまず食品サンプルで計量の様子をご覧いただき、
次の段階で実際に計量する本物の商品で社内テストなどを行います。

SDGsの取り組みで言うと12番目、
「作る責任、使う責任」
持続可能な消費と生産のパターンを確保する。
の項目につながります。
食品サンプルは本物の食品よりも高価ですが、
食品の廃棄をせずに済むこと、長い目で見ると何度も使えることもあり、
できるだけ無駄を抑えることが重要だと考えています。

しかし、被計量物の性質によっては通常の樹脂製サンプルでは
本物からほど遠い結果になってしまうこともあります。
それが、次回のFOOMA展で予定している「パスタの計量」です。
見た目だけ本物に近いパスタを食品サンプルで作ることはできますが、
実際に計量する際の1本1本の麺の絡まり具合や重さ、
落ち方などはどうしても再現が難しいのです。


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参考画像
(おいしそうなスパゲティですがこれも食品サンプルです)

こうなってくると、みんなで頭を使って意見を出し合って
代替品を探しだす必要があります。
「ゴムチューブ」「紐」「布」「輪ゴムの太いもの」など
色々試してみて…諦めかけたときに行きついたのが
合成皮革の紐です。
切っただけではピョンピョン飛び出てしまうので、
さらに特殊な加工を施して、リアルに近い質感・重さに近づけていきます。

パスタサンプル

理想的なものがない時にはアイディアを出しあって
試行錯誤をするのも大和製衡の社風のいいところなのではないでしょうか。
被計量物のサンプルにもこだわりが詰まっているので、
展示会へお越しの際はぜひチェックしてみてくださいね。